お客様の声

夏本番の2011年7月10日、ジリジリと焼け付くように燃える灼熱の太陽の下『つくばミーティングサマー』が行われるつくばサーキットに到着!早速、S68/S75レースに出場された石渡清さんのレースの様子を取材。終了後は、ウィナーグループ 小宮社長とのこれまでのお付き合いやレースの様子についてお話を聞かせていただきました。
(取材: ライター 伊東 りり子)

石渡 清様
有限会社東栄プラスチック 代表取締役社長

プロフィール
東京都大田区にて有限会社東栄プラスチックを経営。曲げ、組立、溶接、接着等、技術が必要とされるプラスチック加工を得意とし、半導体製造装置部品、電子・通信・電気機器部品、自動車関連部品加工、観賞用水槽等を製造、販売。
経営のかたわら、小宮社長と年に3度は大好きなレースに参加。人生を思いっきり楽しむ50代。

 

17歳の時に初めて買った同じサバンナを探してもらった

  

小宮さんの背中を追いかけてきたって感じだな(石渡様)

Q : まず石渡さんのプロフィールを教えてください

I : ウィナーグループの会社のすぐ近所に住んでいてプラスチック会社を経営しています。小宮社長は地元の仲間で兄貴の同級生。10歳からつきあいのある先輩です。

Q : 子どもの頃の小宮社長はどんな方だったんですか?

I : 今のまんま(笑)。6歳上だから子どもの時は少し怖くて優しい先輩という感じ。義理人情に厚く、面倒見がいい。俺のように、彼の人柄に惹かれて長く付き合っている人も多いんじゃないかな?

  

17歳の時に買った車と同じこのサバンナは今も俺の愛車(石渡様)

Q : ウィナーグループとのおつきあいはいつから始まったんですか?

I : もともと車が大好きで17歳の時、初めて買った車がRX3(サバンナ)。何年か乗って潰してしまったんだけどかなり気に入っていた。その後、13年まえ位にアストロをウィナーグループから購入した。小宮さんにツインターボに改造してもらってね。その後もアストロを購入、そしてベントレーも買ったかな?

Q : レースを始めたきっかけは?

I : 小宮さんがレースに出ているのを以前から見ていて俺もサーキットをやりたくなったんだ。11年前だったかな?そこで、小宮さんに頼んで、小宮さんのフェアレディSR311、昭和44年式のレーシングカーにふたりで乗ってつくばサーキットの耐久レースに出させてもらったのがデビュー戦。1時間55週のレースだった。15分ずつ交代で運転したんだ。きつかったなー。

Q : 最初の一人でのデビュー戦はいつだったんですか?

I : 耐久の後。まず、自分のレーシングカーを買って富士スピードウェイに出場。車は今日も乗っていたRX-3。サーキットに出るなら17歳の時、最初に買って思い入れがあったRX-3 (サバンナ)に乗りたいと思っていたんだ。そこで小宮さんに探してもらって、レース用のレギュレーションに合わせて作ってもらった。以来、ずっと変えずに乗っているよ。

K : いきなり富士スピードウェイで優勝したんだよな。

Q : 優勝ですか?スゴイ!

I : 小宮さんの指導はスパルタ。練習もさせずに本番で「行け!」「踏め!」そんな言葉だけ(笑)。もう行くしかないから無我夢中でやったら勝っちゃった。

Q : 小宮社長の方針ですか?

K : あまり理屈を色々説明しても素人のうちは聞いていないから。勢いしかないんだよね(笑)


最初から厳しかったなー小宮さんの指導は(石渡様)


俺仕様に作ってきてくれたメカの鈴木さんも厚く信頼

  

レースをやるならウィナーグループに任せておけば間違いない(石渡様)

Q : 他店に浮気しないで、ウィナーグループとずっとお付き合いしている理由を教えてください

I : 俺はレースのことは全面的にウィナーグループを信頼してまかせっきりにしているんだよね。というのも、改造車の場合はどのショップでも改造できて走らせることができるけど、レースの場合は、小宮さんみたいに自分がレースに参加してずっと経験とノウハウを積み上げてきたレースショップに任せないとできないことが多いんだ。レーシングカーを創ったりメンテナンスもできる。そんなショップ屋ってなかなかないんだよね。
また、プラスチック会社を経営しているから、改造車を扱っているウイナーグループにカナードやディフューザー、ショールームに飾っている水槽なんかもうちから納品させてもらっている。ウィナーグループは、お客さんでもあるんだ。

  

メカの鈴木さんも10年以上の付き合い。信頼しているよ(石渡様)

Q : デビューから乗られているRX-3もレーシングカーに仕上げてもらったんですよね?

I : そうそう。最初はどうしようもないポンコツ車だった。穴だらけで。サビを落として穴をふさいでもらって・・・。

K : 豚の丸焼きみたいに360度グルグル回して溶接したんだっけ(笑)。

I : 他店ではギブアップしそうな改造もかなりやってもらってきた。乗るたびにしっかりメンテナンスもしてもらっているし。メカの鈴木さんは10年以上ずっとお世話になってきた。彼が俺の車を実際に作ってきてくれた人だからね。
シートの高さ、ハンドルの大きさ、すべて俺仕様に仕上げてきてくれた。鈴木さんは本当にまじめで誠実な人で信頼している。メカに自分の命を預けているようなもんだから、人間性も大事だよね。


レース前に石渡さんの車を誘導するメカの鈴木氏

 

レースの日は社員総動員でサポート


人情味あふれる小宮さんに惹かれ長い付き合いに・・・

Q : 今日のレースはいかがでしたか?

I : 今日は5位。予選は3位に入ったんだけどね。これまでで最悪(笑)。最初のスタートをミスったんだ。

Q : でもかなり追い上げましたよね?最後は5位に回復されましたし。でも、これまでの成績はかなり良かったのでは?

I : 11年で優勝4回。2位が6回。3位が5回でメダルは13個あるよ。

Q : 素晴らしい!しかも11年間続けているんですね?

I : レースが好きで仕方ない。競い合うのがたまらないんだよね。JCCAは一つの車で長く走れるから年に3度は必ず出ているんだ。
ウィナーグループとの思い出は、小宮さんと一年に1回耐久レースに出たこと。2004年にはふたりで優勝を勝ち取った。最高速が出ていたし。あの時は嬉しかったな。



夏真っ盛り!熱気の中、皆、闘志むきだし



スタート前鈴木氏が最後のチェック

 

整備が終わった車たちがスタートを待つ



「サバンナ、一緒に頑張ろうぜ」

 

さすがにレーシングスーツは暑い!



「グッドラック!」

 

予選で3位だったのでスタート前にインタビューを受ける



鈴木氏も最後まで声をかける

 

スタート!



ギアを3速に入れ間違え出遅れた!痛恨のスタートミス!3位から18番手まで落ちた・・・



「Never give up!」

 

何台も見事に抜いていく!



どんどん追い上げろ~!



最後は巻き上げ5位でゴール!


  

小宮さんは車についても男としても信用できる人(石渡様)

Q : 小宮社長はどんな方ですか?

I : レースのことならどんなことでも面倒見てくれる頼れる人。レースを続けていくのは本当に難しいんだ。お金やメカ技術だけの問題じゃない。知識、経験、トータルで必要。長い間付き合いができて面倒見てもらえる小宮さんがいないと俺もここまでレースを続けてくることはできなかったと思うよ。

Q : 公私問わず、おつきあいされているとか?

I : 時々食事に行ったりもしている。小宮さんの人柄をしみじみ感じたできごとがあったのは13年前。富士の方に家族で行ったとき、俺が大きな事故を起こしてしまったんだ。その時、小宮さんがすぐに駆けつけてくれ、ローダーで引き上げてくれた。感動したね。JAFに頼んでもいいわけだから。そんな風に人が困っていればどんな時でも手を差し伸べてくれる人情味あふれる人。だからこんなに長くつきあっているんだと思う。

  

小宮社長もこれからレースに

Q : 今後の目標は?

I : 今日は失敗したから10月のレースで挽回したい。
そして小宮さんはまだまだ現役。だから俺も60歳過ぎても永遠に走りたいね。サバンナRX-3で。

K : これからレースなんで行ってきます!

I・Q : 頑張ってください。

Q : では石渡様、今日はありがとうございました。



左からメカニック鈴木さん、小宮社長、東栄プラスチック社員さん、石渡夫人、石渡さん